五ヶ瀬(読み)ごかせ

改訂新版 世界大百科事典 「五ヶ瀬」の意味・わかりやすい解説

五ヶ瀬[町] (ごかせ)

宮崎県北西部,西臼杵郡の町。人口4427(2010)。五ヶ瀬川上流域に位置し,北西は熊本県に接する。古くは高千穂地方に本拠をもった三田井氏の支配下にあったが,近世以後は延岡藩に属した。高く険しい山地に囲まれ,大部分山林で占められる。北流する五ヶ瀬川本支流沿いに耕地が開かれ,集落が散在し国道265号線が通る。これと直交して東西に国道218号線が通じる。農林業が主産業で,畜産米作のほか,茶,タバコ,シイタケなどの栽培が行われるが,近年人口流出が激しく過疎化が進んでいる。南西端の白岩山一帯には高山植物群落がみられ,五ヶ瀬川支流の戸根川には鵜のこの滝がある。坂本地区には郷土芸能の荒踊が伝わる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報