三社造(読み)サンシャヅクリ

デジタル大辞泉 「三社造」の意味・読み・例文・類語

さんしゃ‐づくり【三社造(り)】

神社本殿の中に、神体三座並んでいること。神棚にもいう。

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精選版 日本国語大辞典 「三社造」の意味・読み・例文・類語

さんしゃ‐づくり【三社造】

〘名〙 一棟の中に、神体を安置する所が三か所並ぶように社殿をつくること。また、そのような神社。三間社

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三社造」の意味・わかりやすい解説

三社造
さんじゃづくり

神社建築様式の一つで、神座が3座並んで設けられた本殿をいう。一般に間口柱間(はしらま)1間に1座の神座が設けられるので、三社造の場合は、本殿の正面の柱間が3間になる。正面の柱間数によって、本殿を一間(いっけん)社、二間社、三間社に分類するが、三社造はこの分類によれば三間社になる。浅草(あさくさ)神社(東京)は三社さんの名で知られるが、この本殿は三間社である。別にまた、3棟の本殿が建水分(たけみくまり)神社(大阪)のように各棟それぞれ塀で連結されているものも三社造という。

[工藤圭章]

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