三空(読み)さんくう

精選版 日本国語大辞典 「三空」の意味・読み・例文・類語

さん‐くう【三空】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 我空(人空)・法空・倶空(人法二空)の三つ。自他を含む一切の実体的存在を三種の立場から否定し、一切皆空を説いたもの。
    1. [初出の実例]「学達三空、未澄汁之言河」(出典続日本紀‐養老三年(719)一一月乙卯)
    2. [その他の文献]〔西方要決〕
  3. 大空
    1. [初出の実例]「影臨万水。光満三空」(出典:本朝文粋(1060頃)一三・為仁康上人修五時講願文〈大江匡衡〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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