三繋(読み)サンガイ

精選版 日本国語大辞典 「三繋」の意味・読み・例文・類語

さん‐がい【三繋・三懸】

  1. 〘 名詞 〙 馬具の緒所(おどころ)中心となる羈(おもがい)・鞅(むながい)・鞦(しりがい)三種をいう。押掛(おしかけ)
    1. [初出の実例]「雲雀毛の夕日いざよふ紅の濃染の三がい熊野打ち」(出典:浄瑠璃・大磯虎稚物語(1694頃)馬揃へ)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三繋」の意味・わかりやすい解説

三繋
さんがい

面繋 (おもがい) ,胸繋尻繋総称。掛馬具 (かけばぐ) の一部分革紐または裂紐で,馬具を馬体に装着させるもの。ウマ頭部につけて轡 (くつわ) を保持するものを面繋,胸部から鞍にかけてつけるものを胸繋,鞍から尻にかけて掛けるものを尻繋という。奈良時代すでに革,組紐,織紐製のものがあり,また玉を連ねた玉三繋がある。

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