三股村(読み)みまたむら

日本歴史地名大系 「三股村」の解説

三股村
みまたむら

[現在地名]本匠村三股

笠掛かさかけ村の南西に位置し、番匠ばんじよう川の支流久留須くるす川下流域に開けた狭小な平地耕地があり、集落が点在する。慶長一六年(一六一一)の中野村指出帳(佐伯藩政史料)に三股村とみえ、高一二一石余。享保三年(一七一八)検地帳(本匠村史)によれば田高一一石余・反別一町余、畑高九五石余・反別一二町八反余。元禄郷帳・天保郷帳では中野村に含まれたと思われる。享和三年(一八〇三)の郷村仮名付帳(佐伯藩政史料)では中野なかの村の枝郷とみえ、地内に恵良えら阿勢津あぜつ(阿瀬津)深瀬ふかせ大比羅たいら長崎ながさきがある。


三股村
みつまたむら

[現在地名]吉永町三股

八塔寺はつとうじ川下流の現吉永町中心部を形成する盆地西北部にある。北は吉永北方よしながきたがた村、南と東は吉永中よしながなか村、西は吉田よしだ村の枝村かせぎ(現和気町)。慶長一八年(一六一三)の和気郡御勘定帳に吉永内として三俣村とみえ、物成七七石余、夫米四石余。寛永備前国絵図には三股村とみえ、高一六八石余。正保郷帳などには三又村とみえ、マタの字は混用されていた。「備陽記」では田畑一四町三反余、家数三八・人数二二八。文化年間の「岡山藩領手鑑」によれば、直高二三〇石余で家臣三名の給地。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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