日本歴史地名大系 「三財川」の解説 三財川さんざいがわ 宮崎県:西都市三財川一ッ瀬川の一次支流で本流の南側を流れる二級河川。九州山地の掃部(かもん)岳(一二二三・四メートル)北部一帯を源流域とし、流域のほとんどが西都市に属する。全長約三八キロ、三納(みのう)川・八双田(はつそうだ)川・前(まえ)川など支流も多い。上流部は蛇籠(じやろう)川とよばれ、九州山地に深い谷を刻み、昭和三〇年代には立花(たちばな)ダム(出力一万三四〇〇キロワット)と寒川(さぶかわ)ダム(同八六〇〇キロワット)が建設されている。寒川ダム近くにはかつて寒川集落(近世には寒川谷村)があったが、第二次世界大戦後の高度経済成長に伴って過疎化が進み、昭和五三年(一九七八)には小・中学校が廃校となり、わずかに居残った住民も平成元年(一九八九)に行政指導を受入れて転居、集落は消えた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by