三足(読み)みつあし

精選版 日本国語大辞典 「三足」の意味・読み・例文・類語

みつ‐あし【三足】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三本の足。また、そのような形状のもの。さんそく
    1. [初出の実例]「おとど、ものまうのぼれり。みつあしのだい、裏黒の坏」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
  3. かなわ(金輪)[ 一 ]」の異称
    1. [初出の実例]「かなわ、三あし」(出典:大上臈御名之事(16C前か))
  4. みつえり(三襟)
    1. [初出の実例]「婦人の襟は従来足の長きを貴び、三足に剃り付ける事流行せしが」(出典:国民新聞‐明治二四年(1891)一一月二六日)

さん‐そく【三足】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三本の足。三脚(さんきゃく)。また、足のような形状のものが三本に長く伸びているものをいう。
    1. [初出の実例]「この程三足の青鳥御殿の上を飛び廻り候」(出典:大観本謡曲・東方朔(1520頃))
    2. [その他の文献]〔捜神記‐六〕
  3. さんそく(三足)の烏」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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