上の平城跡
うえのだいらじようあと
[現在地名]箕輪町大字東箕輪 南小河内
一之沢川の北、東より西に延びる舌状の山麓台地の突端に位置する。北側には知久沢川が流れているので三方が崖に囲まれた平山城である。数条の空堀により数個の郭に分けられ中央の郭に井戸の跡が二つある。一帯から縄文の土器片が出るほか、鉄刀・鉄鏃・鎌などをはじめ像高七センチの金銅の誕生仏が出土している。城の北方山麓に沿って延寿院跡・八幡宮跡・日輪寺などがある。付近の地名としては本城・東木戸・追手口・馬場・かじや畑などがある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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