上の空(読み)ウワノソラ

デジタル大辞泉 「上の空」の意味・読み・例文・類語

うわ‐の‐そら〔うは‐〕【上の空】

[名・形動]
他の事に心が奪われて、そのことに注意が向かないこと。また、そのさま。心が浮ついて落ち着かないさま。「上の空で人の話を聞く」
天空空中。そら。
「山の端の心もしらで行く月は―にて影や絶えなむ」〈夕顔
あてにならないこと。根拠がなく不確かなこと。また、そのさま。
「―にてものし(=行キ)たらむこそ、なほ便なかるべけれと思ひ煩ひて帰り給ふに」〈夢浮橋
[類語]放心自失虚脱うつけ呆然茫然自失唖然

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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