上ノ原池(読み)うえのはらいけ

日本歴史地名大系 「上ノ原池」の解説

上ノ原池
うえのはらいけ

[現在地名]六日町小栗山 上ノ原

八箇はつか峠に至る山腹にやや広闊な上ノ原の平原があり、その中央うわだいと称する付近にある。東西三〇間、南北五八間、水面二町五反余ある。池中央に二島あり、いずれも周囲数十間、一島に弁財天を、他島に戸隠とがくし神社を祀る。老杉鬱蒼と茂る。池中に数個の浮島があり、方二間に及ぶものもある。年未詳の水引弁天社築人足掛留(高橋氏蔵文書)によると、この池水は神聖な水とされ、田畑への利用はいっさいできなかったが、文亀三年(一五〇三)には一夏中日照りが続いたので、小栗山・六日町、片田かただ竹俣たけまた(現塩沢町)各々が相談し、法者を招いて池水をもらった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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