上一栗村(読み)かみいちくりむら

日本歴史地名大系 「上一栗村」の解説

上一栗村
かみいちくりむら

[現在地名]岩出山池月いけつき 上一栗

下一栗村の北西南東流する江合えあい川の左岸にあり、同川沿いに中山なかやま越出羽道が通る。北西は下宮しもみや村。古くは下一栗村を含めて「ひとつぐり」と称したといわれる。正保郷帳では田一〇九貫五八六文・畑一四貫八八四文、ほかに新田九二八文。安永年間(一七七二―八一)には田一一五貫九一七文・畑一六貫六七四文で一円給所。人頭七三人、家数八六・男女都合四五九、馬一五四。長さ一二町、横八町の銘沢山めいざわやま御林など御林四ヵ所、屋敷名は鍛冶かじ屋敷など四六ヵ銘が書上げられる。堤は六ヵ所で、堰の用水はいずれも上宮村で取水する二ッ石ふたついし堰・しん堰によった(安永風土記)。字岩下いわじたに臨済宗妙心寺派岩上山如来寺がある。前掲風土記によれば、藩祖政宗の学問の師宗乙虎哉が慶長年中(一五九六―一六一五)創建

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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