日本歴史地名大系 「岩出山町」の解説 岩出山町いわでやままち 宮城県:玉造郡岩出山町面積:一四一・三〇平方キロ玉造郡の南東に位置し、北西は鳴子(なるこ)町、北は栗原郡一迫(いちはさま)町、東は同郡高清水(たかしみず)町・古川市、南は加美(かみ)郡中新田(なかにいだ)町と接する。奥羽山脈から東方に延びる玉造丘陵(陸前丘陵)の末端部にあたり、中央部を貫流する江合(えあい)川(荒雄川)は鳴子町域の渓谷を脱し、当町域を南東流して大崎(おおさき)平野へ入る。北域は迫(はさま)川水系に属する吉野(よしの)川などの中小河川が南東流する。江合川左岸丘陵を中心に縄文・弥生・古墳各期の考古遺跡が多く存在し、川北(かわきた)横穴古墳群も数百基に及ぶ大規模なものとして注目される。古代玉造軍団・玉造柵・玉造駅の設置場所を当町域に比定する説もある。古くから交通の要衝で、「吾妻鏡」などに散見し、奥州街道が整備される以前の主要南北路の松山(まつやま)道は、当町域丘陵部を縦断していたと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by