上合瀬山村(読み)かみおうせやまむら

日本歴史地名大系 「上合瀬山村」の解説

上合瀬山村
かみおうせやまむら

[現在地名]富士町大字上合瀬

小城おぎ山内さんない郷の上合瀬山村は現富士町の北東にあり、初瀬はつせ川に沿って現北山ほくざんダムの北に位置する。上合瀬・かみひら標高約四二〇メートル、新村しんむらは五〇〇メートル、新村開拓かいたくは五五〇メートルもある谷間の小集落からなっているが、三瀬みつせ宿へ抜ける道路沿いにある。この道路は山内における古くからの重要な交通路である。

神代くましろ氏が山内を支配する段階で合瀬因幡守が周辺の諸小豪族と結んで神代氏を支えたことが「九州治乱記」に記されている。山内が結束して佐賀平野の竜造寺氏と対立し、竜造寺隆信の肥前支配を妨げたが、元亀元年(一五七〇)大友氏・竜造寺氏の今山いまやま(現大和町)の合戦で大友氏が敗れてからは、山内も竜造寺氏の支配となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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