上島観音堂(読み)かみじまかんのんどう

日本歴史地名大系 「上島観音堂」の解説

上島観音堂
かみじまかんのんどう

[現在地名]辰野町大字上島 上島

上島村の西方山麓台地上にあり、伊那諏訪八十八ヵ所巡礼札所一一番上島観音堂、普門院という。

本尊は木造十一面観世音菩薩で像内背部の墨書銘によると、施主は神光信で、その先妣らの菩提のために造立したもの。その台座銘写に、

<資料は省略されています>

とあり、善光寺仏師妙海の作であることがわかる。妙海の作は南信地方に多く残っているが、この像は彼の代表作とされている。なお、像内には紙本墨書写経断片五枚、紙本墨書仏舎利並びに土砂相伝記、紙本墨書切爪奉入記、紙包各一枚が納入されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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