上川口浦(読み)かみかわぐちうら

日本歴史地名大系 「上川口浦」の解説

上川口浦
かみかわぐちうら

[現在地名]大方町上川口

川口村内の浦分をいい、慶長二年(一五九七)の秦氏政事記(蠧簡集)に川口浦刀禰がみえる。浦奉行支配下の浦庄屋がおり、当浦のほか入野いりの浮津うきつ伊田いだの三ヵ浦も統轄した(西郡廻見日記)。「土佐州郡志」は「東限伊田浦界蝦子之鼻、西限浮津浦界船戸崎、東西二十町」と記す。天和三年(一六八三)の浦々水主船数定書によると水主数三七、船数一四(廻船七・漁船七)、「土佐州郡志」では家数四四、人数八八(数値は本のまま)、船八。宝永七年(一七一〇)の下灘浦々縮書では伊田浦と連記され、合せて分一役所一、御米蔵一、津口一、高札場七、家数一四三、人数五二六、船数一五(廻船四・漁船一一)、網数八、網代三、馬一〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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