上木町・木町・下木町(読み)かみきまち・きまち・しもきまち

日本歴史地名大系 「上木町・木町・下木町」の解説

上木町・木町・下木町
かみきまち・きまち・しもきまち

[現在地名]富山市本町ほんまち総曲輪そうがわ一丁目・八人町はちにんまち桜木町さくらぎちよう今木町いまぎまち

あら町の北に続く南北に延びる両側町。南から上木町・木町・下木町と連なり、下木町北端は神通川といたち川の出合いにあたり、舟運上の要地であった。下木町中ほどを東に折れると今木町の町並となる。三町を合せて単に木町とも称した。本町のうち。神通川を川流しされた木材を陸揚げした地で、町名もこれに由来する。寛文六年(一六六六)の御調理富山絵図に三町とも記載され、前田利次による町割当初からの町。ただし万治年間富山旧市街図には木町と下木町二町のみ記す。両絵図とも下木町の西側は河原とし、その南、木町西側の町並裏手に町蔵屋敷がみえる。安永八年(一七七九)には木町として本家数二一・貸家数四三、五丁目まであった(「町方旧記抜書」前田家文書)。天保一二年(一八四一)の富山町方旧事調理では三町に分けて記され、上木町が一―二丁目、木町が三―四丁目、下木町が五丁目。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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