日本歴史地名大系 「上杠山村」の解説 上杠山村かみゆずりはやまむら 佐賀県:神埼郡三瀬村上杠山村[現在地名]三瀬村大字杠字詰瀬(つめのせ)・中村(なかむら)・寺(てら)ノ下(した)・宮(みや)ノ口(くち)・野田(のだ)・原田(はるた)三瀬峠に通じる三瀬山道に沿う盆地状の平地に位置する。杠山の名は野波(のなみ)神社の文明四年(一四七二)の鐘銘にみえる(→下杠山村)。正保絵図に村名がみえる。貞享四年(一六八七)改の郷村帳には神埼郡の「奥山内」に村名が出る。肥前国佐嘉領村々目録によれば村高は四一〇石四斗七合で、山間部の三瀬にしてはかなりの石高であり、高瀬(たかせ)川を利用して灌漑施設が整備されていたと考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by