上来寺跡(読み)じようらいじあと

日本歴史地名大系 「上来寺跡」の解説

上来寺跡
じようらいじあと

[現在地名]大山田村広瀬

広瀬ひろせ西方の台地上、北に服部はつとり川、東に馬野ばの川を見下ろし、東西に田野が開ける景勝の地がその跡に比定される。宝暦一〇年(一七六〇)頃の山田郡広瀬村拾八ケ条書上帳(広瀬区有文書)に「一、上来寺 往古律宗、青春山上来寺と申大寺有之、伽監所にて堂塔多、鐘楼堂・仁王門・大門等も有之所、天正乱に焼失、其後小庵を立、本尊其外入置、村之惣庵に成居候え共破壊に及申候に付、中古広徳寺之境内に成、右上来寺之本尊三躰并仁王有、畑之字にかねつき屋敷・上ノ坊と申も、又川北領境大門前と申も右上来寺之境内之由申伝候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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