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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…藩政時代は肥後の人吉藩領であった。1955年に上椎葉の耳川に日本最初のアーチ式ダムである九州電力の上椎葉ダム(有効貯水量7600万m3,最大出力9万kW)が建設され,これを契機に周辺の道路,住宅,学校などの近代化が進んだ。村域の99.5%は山林で,木材やシイタケ,肉牛の生産が多い。…
… 終戦とともに荒廃した国土の復興を目的として,50年に〈国土総合開発法〉が制定され,災害の防除,電力の開発,食糧の増産が計られることとなったが,その一環として52年〈電源開発促進法〉が生まれ,以後電力源として発電専用の大ダムが多数つくられた。ダムの形式もこのころから多様化し,日本最初の表面遮水壁型ロックフィルダムとして53年に石淵ダムが,同じく日本最初の中空重力ダムとして57年に井川ダム,アーチダムとして55年に上椎葉ダムが完成した。さらに56年に完成した佐久間ダムでは画期的な大型機械をアメリカから輸入して建設にあたり,大型機械による最新の施工技術を確立,その後多数の100m級の大ダムがつくられていった。…
…この道路が現在の国道327号線である。耳川は地形,地質,降水量の関係から県内一の水力発電量を有し,日本最初のアーチ式ダムの上椎葉ダム(1955竣工)による上椎葉発電所(最大出力9万kW)をはじめ,7発電所で合計28万7080kW(1997)を発電している。【下村 数馬】。…
※「上椎葉ダム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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