上止々呂美村(読み)かみとどろみむら

日本歴史地名大系 「上止々呂美村」の解説

上止々呂美村
かみとどろみむら

[現在地名]箕面市上止々呂美

現箕面市の北西端に位置する山村東部あけ田尾だお(六一九・九メートル)鉢伏はちぶせ(六〇四メートル)西部青貝あおがい(三九一・四メートル)などがそびえ、村のほぼ中央を余野よの川が南西流する。余野川に沿って池田(現池田市)亀山かめやま(現京都府亀岡市)を結ぶ余野道(摂丹街道)が通る。豊島てしま郡に属する。貞和五年(一三四九)一一月日の鳥居造立条々注文(勝尾寺文書)に「止々呂美上下」とみえる。フロイスの「日本史」は修道士ダミアンが止々呂美で黒田氏の家臣ら六、七十人に説教洗礼をしたことを記す。慶長一〇年(一六〇五)摂津国絵図には「上トヽロ水村」とみえ、「下トヽロミ村」・箕面寺領を合せて高四八〇石余。元和初年の摂津一国高御改帳では「止々呂水村」とのみみえ、うち一七八石余が幕府領(村上孫左衛門預地)、三〇一石余が備中岡田藩伊東領。この止々呂水村は上・下の止々呂水村を一村として扱っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android