上津屋渡(読み)こうづやのわたし

日本歴史地名大系 「上津屋渡」の解説

上津屋渡
こうづやのわたし

上津屋村安居あんご(現宮前川端)対岸佐山さやまくち(現久世郡久御山町)を結ぶ木津きづ川の渡し。文化九年(一八一二)の船購入請負証文(上津屋区有文書)によると、渡船は二艘、伏見下北浜しもきたはま(現京都市伏見区)の船屋辰右衛門から銀一貫二〇〇匁で購入したもので、長さ六間二尺五寸、幅六尺、杉板と檜・本槇製であった。

船頭くじで決められた三人から四人が、三年から五年の期間勤め、寛政四年(一七九二)から天保元年(一八三〇)までは、船頭一人につき銭五〇〇文を運上金として庄屋に納めている(「船頭引請証文」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android