日本歴史地名大系 「上津川村」の解説 上津川村こうづかわむら 高知県:土佐郡土佐町上津川村[現在地名]土佐町上津川早天(そうてん)山(一二〇九・八メートル)の南東、山間に位置する。長岡郡本山(もとやま)郷に属し、「土佐州郡志」では大川内(おおかわうち)村内の一小村とされている。永禄八年(一五六五)三月二八日付の本山政貞下知状(蠧簡集)によれば、本山氏が当地近隣の古味(こみ)名の名主川村氏に恩賞を与え、「高津川名人夫役之儀連々以始末取申候無相違可申付候へ共」と記している。なお本山氏はこのわずか数年後、長宗我部氏に滅ぼされる。天正一七年(一五八九)の本山郷地検帳は「上津川名」とみえ、検地面積一町七反余、うち下田二反余・下畠一反余・中屋敷一反余・下屋敷一町三反余。屋敷一八、うち居屋敷一一。 上津川村こうづがわむら 大分県:南海部郡本匠村上津川村[現在地名]本匠村上津川堂(どう)ノ間(ま)村の南にあり、因尾(いんび)川源流の一つ上津川川が北流する山間村。西端に酒利(さかり)岳(七五九・二メートル)がある。郷帳類では因尾村の内に含まれていたと思われる。旧高旧領取調帳では高一三六石余。享和三年(一八〇三)の郷村仮名付帳(佐伯藩政史料)に因尾村の枝郷として上津川村とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by