上津浦村(読み)こうつうらむら

日本歴史地名大系 「上津浦村」の解説

上津浦村
こうつうらむら

[現在地名]有明町上津浦

赤崎あかさき村の南西にあり、北は有明海に面する。中世の頃までは有明海が大きく湾入していた。海岸地帯の横浜よこはまは、往昔湾口をふさぐ形で砂嘴が横に延びていた海浜の形にちなむ地名という。現人吉ひとよし願成寺がんじようじ町の観音寺境内に残る文安五年(一四四八)三月日の鰐口銘に「天草郡上津浦庄」とみえる。ルイス・フロイス「日本史」によれば、天正一八年(一五九〇)上津浦種直はキリシタンに入信し、小西行長の奨励もあってキリシタンが栄えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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