上海停戦協定

山川 日本史小辞典 改訂新版 「上海停戦協定」の解説

上海停戦協定
シャンハイていせんきょうてい

1932年(昭和7)5月5日,第1次上海事変を収拾した日中間の停戦協定。同年1月末に上海で始まった日中両軍の衝突事件は日本軍が苦戦の末,2月末に中国軍を撤退させた。列国権益の集中する上海での戦闘に,混乱を恐れた英・米・仏などが停戦を斡旋,3月24日に停戦会談が実現した。交渉は難航し,中国は国際連盟19人委員会に付託,同委員会案を連盟総会が可決して急速に妥結にむかった。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android