付託(読み)フタク

デジタル大辞泉 「付託」の意味・読み・例文・類語

ふ‐たく【付託/附託】

[名](スル)物事処置などを任せること。特に、議会で、議案審査本会議議決に先だって他の機関に委ねること。「特別委員会に―する」
[類語]嘱託委嘱委任預ける頼む託するゆだねる任せる寄託預託信託委託言付ける

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精選版 日本国語大辞典 「付託」の意味・読み・例文・類語

ふ‐たく【付託・附託】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物事の処置などを頼みまかせること。あずけてまかせること。
    1. [初出の実例]「性頗放蕩、不法度、降節礼士、由是人多附託」(出典懐風藻(751)大津皇子伝)
    2. 「かくの如き人は、これに全世界をも付托(〈注〉アヅケル)しつべし」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三)
    3. [その他の文献]〔韓非子‐詭使〕
  3. 議会で、ある議案を本会議の議決に先だち委員会の審査に委ねること。
    1. [初出の実例]「議長はすぐにその調査を委員に附托した」(出典:妻(1920)〈田中純〉)

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普及版 字通 「付託」の読み・字形・画数・意味

【付託】ふたく

まかせる。委託。蜀・諸亮〔出師の表〕命を受けてより以來(このかた)、夙夜憂し、付託の效あらずして、以て先を傷つけんことをる。

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