上溝市場(読み)かみみぞいちば

日本歴史地名大系 「上溝市場」の解説

上溝市場
かみみぞいちば

[現在地名]相模原市上溝五―七丁目

明治三年(一八七〇)六月上溝村小前役人惣代が県へ提出した月六度立市願(中村文書)によれば安永(一七七二―八一)の頃まで行われていたという六斎市を再興して、三・七の月六回の市場開設の許可を求めている。八月には上溝ほか七ヵ村名主が連名で開設願を提出、一一月認可された。

市場の開設は生糸・繭を中心に生活必需品や農具肥料などを扱い、上溝村中心の商業圏の確立をねらいとしたものであった。周辺村落の養蚕業は江戸時代にすでに行われていて、大島おおしま村の享保一〇年代の収益は一〇〇両から三〇〇両余に及んでいる(享保一三年「大島村村明細帳」相模原市史五)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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