日本歴史地名大系 「上熊野地」の解説 上熊野地かみくまのじ 和歌山県:新宮市新宮町上熊野地[現在地名]新宮市新宮・阿須賀(あすか)一―二丁目・池田(いけだ)一―三丁目・伊佐田(いさだ)町一―二丁目・蓬莱(ほうらい)二―三丁目・丸山(まるやま)新宮城下の東、丹鶴(たんかく)城(新宮城)の東から南にかけての地で、北を熊野川が流れる。丹鶴山東南麓に人家が集中する。上熊野村ともいった(紀州名勝志、南紀名勝略誌)。熊野川河口近くには池田湊があった。当地は「日本書紀」神武天皇即位前紀戊午年六月二三日条にみえる「熊野神邑」に比定され、蓬莱山南麓に鎮座する阿須賀神社の境内からは弥生時代から古墳時代にかけての集落跡(阿須賀遺跡)が発見されるなど、早くより開かれた地であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by