日本歴史地名大系 「上福寺」の解説 上福寺じようふくじ 愛媛県:温泉郡川内町松瀬川村上福寺[現在地名]川内町松瀬川 西組村の南西、北方(きたがた)村宝泉(ほうせん)に隣接した山裾にある。もと法相宗であったが、現在は真言宗豊山派。北斗山と号し、本尊は釈迦如来。脇立は多聞天・不動明王。寺伝によれば行基の開山、神亀五年(七二八)八月小千(越智)玉澄の創建という。「伊予古蹟志」に「有精舎曰上福ト安ス地蔵仏ヲ古ヘ伽藍宏麗也後世漸頽敗焉永禄元年戊午平岡通倚歎其頽敗乃置釈迦堂ヲ」とあり、一時衰退していた寺を荏原(えばら)(現松山市恵原)の棚居(たない)城主平岡氏が永禄元年(一五五八)に再興したことが知られる(新編温泉郡誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by