上遠田村(読み)かみとおだむら

日本歴史地名大系 「上遠田村」の解説

上遠田村
かみとおだむら

[現在地名]塩川町遠田とおだ

塩川村北西に位置し、塩川組に属した。本村の南に端村田向たむかいがある。古くは南接する下遠田村と一村で遠田村と称していたが、寛永一九年(一六四二)に分村した(新編会津風土記)。「塔寺長帳」応永二五年(一四一八)一月条裏書に「遠田御陣」とみえ、同二二年頃から始まった黒川くろかわ(現会津若松市)の蘆名氏と一族である新宮しんぐう(現喜多方市)城主新宮氏との抗争では遠田も合戦の地となった。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では遠田の高一千六八二石余。寛文六年(一六六六)の「会津風土記」に村名がみえ、牛蒡名産との注がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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