下り居村(読み)おりいむら

日本歴史地名大系 「下り居村」の解説

下り居村
おりいむら

[現在地名]桜井市大字下居おりい

寺川流域に所在。東は北音羽きたおとば村・南音羽村。多武峯一帯は良材の産出地であるが、能楽書「匡職抄」には鼓筒師として「多武峯」「折枝」「音波」の流派がみられ、折枝は当村に居住したものと考えられる。また同書によれば、折居弥助道古・道香らの名工が出たという。外山とび村には大和猿楽外山座があったので、それらの需要を満たしたものであろう。

慶長五年(一六〇〇)の和州十市郡下居之庄名寄帳(生田の高瀬家文書)の村高三〇・二八三石。江戸初期は幕府領(代官楢村監物)、元和五年(一六一九)津藩(藤堂高虎)領に編入され、廃藩置県に及んだ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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