下中之地蔵町(読み)しもなかのじぞうちよう

日本歴史地名大系 「下中之地蔵町」の解説

下中之地蔵町
しもなかのじぞうちよう

[現在地名]伊勢市中之なかの

内宮と外宮の間にある。古くは寒風さむかぜとよばれた所で、古市ふるいち・上中之地蔵の繁華地から離れ、並木松の茂る人家の少ない所で、牛谷うしたに坂と尾上おべ(部)坂の間の尾根上に吹上げる強い風から出た名であろう。度会清在の「杉の落葉」に「中ノ地蔵ノ日参茶屋ト云フハ、寛文五、六年ノ頃山田ノ日参ノ者等相議リテ此家ヲ休足処ト定メ、亭主六郎兵衛ニ約シテ毎日火替リ為セテ、他ノ道者ノ息ヘル時ニ与フル茶所ト竈ヲ異ニ設ケシトテヨリ今ニ然ルナリ」と日参茶屋のあったことを述べ、各地からの参宮者で賑った古市界隈とは別地域であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む