下倉永村(読み)しもくらながむら

日本歴史地名大系 「下倉永村」の解説

下倉永村
しもくらながむら

[現在地名]高岡町下倉永

小山田おやまだ村の東にあり、赤江あかえ(大淀川)が北部を東に流れる。対岸花見はなみ村。中世の倉永名の遺称地で、近世初期には南の上倉永村とともに蔵永くらなが村一村であった(三州御治世要覧)。寛文四年(一六六四)の諸県郡村高辻帳には蔵永村とあり表高一千八一五石余。以後天保郷帳など幕府関連の郷帳・資料類では蔵永村一村として扱われた。鹿児島藩領内では下倉永村・上倉永村として扱われたが、分村の時期は不明。寛永二一年(一六四四)一二月一三日、御蔵入の上倉永・下倉永両村百姓の種子米未進について両村庄屋に百姓への上納申渡しが命じられ、難儀で一度に上納が難しい時は少しずつ納めることでもよいとされた(「御勘定所日帳」旧記雑録)。「三州御治世要覧」によれば下倉永村は内高一千四二〇石余。旧高旧領取調帳では下倉永村は高一千一九八石余。明暦三年(一六五七)例竿が行われた際穆佐むかさ郷の結果は悪く、これは以前郷役人が検地に不慣れで過分に高を引入れたことによるものであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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