ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下塗り」の意味・わかりやすい解説 下塗りしたぬりUntermalung 絵画技法の一つ。完成画面において意図する効果を得るために,予備的に塗られた絵具の層。テンペラ画では緑の単色によって明暗をまず描き,この上に他の色彩を施した。油絵の場合でも,19世紀なかばまでは,モノクロームの下塗りをするのが普通で,ときに下塗りにテンペラを用いた。現在でも絵具の発色をよくするため,特別の質感を得るためなどの目的で下塗りをする。水彩絵具などの透明絵具では,特に重要。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by