下小副川山村(読み)しもおそえがわやまむら

日本歴史地名大系 「下小副川山村」の解説

下小副川山村
しもおそえがわやまむら

[現在地名]富士町大字小副川

佐賀郡山内さんない郷の下小副川山村には文化一四年(一八一七)の郷村帳によれば谷田たにだ・峯・中島・中村・長淵・あゆ大野原の地を含む。川上かわかみ川の北側で小副川川との合流地点付近の集落群である。

小副河の地名は慶長絵図にあり、正保絵図では上・下に分れる。ともに神代くましろ氏の勢力下にあり、とくに谷田には神代氏の出城で小副川教実の居城があったが、弘治元年(一五五五)竜造寺隆信に攻められて奪われ、その後奪還している。藩政期になると佐賀山内の旧神代領は佐賀本藩の蔵入地となり山内代官のもとに旧神代家の家臣を郷士に取り立てて直接支配した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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