下小橋村(読み)しもこばしむら

日本歴史地名大系 「下小橋村」の解説

下小橋村
しもこばしむら

[現在地名]境町下小橋

いち(現在は水田)の西に所在。西は利根川からのイリ沼、南北はほぼ台地、東は染谷そめや村。北・北東部に平地林を多く有した。村域西部の台地から縄文・弥生時代の土器片が多く出土。野口家・榧場家などの墓地から応永一三年(一四〇六)・永享三年(一四三一)・康正二年(一四五六)などの板碑が破片を含めて二〇基余出土している。戦国時代の落民士帳(忍田家文書)に結城氏朝の家臣として当地の野口四郎右衛門の名がある。

近世は下総関宿藩領で、猿島郡上郷に属した。文禄二年(一五九三)の幸島郡内小橋御検地帳之内下小橋之内屋敷分(本谷英雄文書)があるが、浦向うらのむこう村百姓の屋敷分とみられる。寛文一一年(一六七一)の関宿領茂右衛門御代官場石高覚帳(松本好司文書)には本高一四四・四二八石のほかに七八・五六八石があり、合計二二二・九九六石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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