下川内村
しもかわうちむら
[現在地名]川内村下川内
阿武隈高地中にあり、楢葉郡の西端部にあたる。北は田村郡古道村(現都路村)・標葉郡野上村(現大熊町)、東は上手岡村(現富岡町)・井出村(現楢葉町)、南は下桶売村・上小川村(現いわき市)、西は上川内村に接する。上川内村から当村中央に至り、木戸川に沿う道は、村境の尾根を越えて上小川村に通ずる。村の平野部で分岐した道は、鬼太郎山の南を通り篠平を経て上手岡村に至る。木戸川の支流川内川に沿ってさかのぼった道は、途中幾筋かの道に分れる。貝の坂を経て井出村へ、五枚沢を通り富岡川を右に見て上手岡村へ、吉野田和を抜けて野上村へと通じている。文禄四年(一五九五)の四郡検地高目録では高五五九石余。慶長一三年(一六〇八)の鳥居忠政の検地では高七一九石余(「岩城領分定納帳」内藤家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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