下平石遺跡（読み）しもひらいしいせき

日本歴史地名大系 「下平石遺跡」の解説

下平石遺跡
しもひらいしいせき

[現在地名]いわき市田人町旅人 下平石

東延する阿武隈高地の狭間、盆地状の平坦地に立地する。明神（みようじん）山周辺に水源をもつ荷路夫（にじぶ）川の開析により形成され、南に向かって緩く傾斜している。標高約一五〇メートルを測る。県道勿来（なこそ）―旅人（たびうと）線の付替え工事に伴い、昭和六二年（一九八七）に発掘調査が行われた。検出された遺構に竪穴住居跡三棟・土坑一八基などがある。竪穴住居跡は縄文時代早期末、前期前葉、中期末に比定されるもので、とくに前二者の竪穴住居跡は市内でも非常に類例の少ない時期のものである。

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出典　平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について　情報

関連語 遺物 明神

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