下河戸村(読み)しもかわどむら

日本歴史地名大系 「下河戸村」の解説

下河戸村
しもかわどむら

[現在地名]江津市松川町下河戸まつかわちようしもかわど

那賀郡のうち、江川下流部右岸、都治つち川が江川に注ぐ河口部右岸に位置する。東は都治川左岸の上河戸村に対し、西は八神やかみ村。主要生産地域は都治川の氾濫原で、江川増水時には都治川への逆流による洪水常襲地帯。正保国絵図に下川戸村とみえ、高一九二石余。元禄一〇年(一六九七)石見銀山領村々覚によれば田方一三八石余・畑方五三石余・新田高一三石余、年貢高は米三八石余・銀四二一匁余、免五ツはこの地域で最低で、水害常襲地帯のためであろう。家数本家一九・門屋二二、人数一七五、馬二・牛一八で、鉄砲一挺がある。文政二年(一八一九)の家数人別牛馬調(野沢家文書)では家数六二・人数三三一、牛二七。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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