下町屋村(読み)しもまちやむら

日本歴史地名大系 「下町屋村」の解説

下町屋村
しもまちやむら

[現在地名]安佐北区可部かべ町下町屋

上町屋村の南に位置し、根谷ねのたに川が北東から南西へ流れる。高松たかまつ(三三九メートル)西麓で南流する南原なばら川を合するが、その下流西側は水落みずおち村・両中野なかの村・可部町などが複雑に入込み、可部町を挟んで南の根谷川西南岸には飛郷の小松原こまつばらがある。広島城下と可部町を結んだ可部街道は、そのまま北上して村内で根谷川沿いに進む雲石路と、南原川沿いに進む石見浜田路とに分れる。南原川右岸、石見浜田路に地蔵河原じぞうがわら一里塚がある(県指定史跡)


下町屋村
しもまちやむら

[現在地名]茅ヶ崎市下町屋・松尾まつお

西に赤池あかいけ(現小出川)が南流し、南は松尾村、北は浜之郷はまのごう村に接し、中央を東西に東海道が通る。一之宮いちのみや(現高座郡寒川町)の古名町屋まちやに対して下を冠したという(風土記稿)。文明二年(一四七〇)二月一一日熊野御師の相模国檀那注文(県史三)に「ふところしま下のまちや□ 平そう五郎」とみえる。小田原衆所領役帳に御家門方伊勢八郎「百貫文 下町屋」とあり、但書に「上表ニ付以御蔵銭被進」とみえ、小田原北条氏の料所となっていたと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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