下真山村(読み)しもまやまむら

日本歴史地名大系 「下真山村」の解説

下真山村
しもまやまむら

[現在地名]岩出山町下山里しもやまさと 下真山

磯田いそだ村の東北、玉造郡東端の山間部にあり、村域の多くを林野が占める。南は栗原郡清滝きよたき(現古川市)、東は同郡荻生田おぎようだ(現高清水町)、北は同郡柳目やなぎのめ(現一迫町)など、西は上真山村。旧はさま川水系の吉野よしの川・小松こまつ川が合し東流する。岩出山本郷から栗原郡長崎ながさき小僧荒町こぞうあらまち宿(現一迫町)を経て磐井いわい一関いちのせき(現岩手県一関市)へ至るかみ街道が南北に通る。康正元年(一四五五)七月二八日の某宛行状(真山文書)で「栗原郡金田庄上下真山百弐拾町之所」が鎌倉以来の証文にまかせて三塚式部少輔に与えられており、古くは栗原郡に含まれ金田かねた庄に属していたと考えられる。「伊達世臣家譜」などによれば、真山氏は信濃国高井たかい(間)やま(現長野県中野市)に拠り、北条家に仕えた諏訪為貞を祖とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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