下砥上村(読み)しもとかみむら

日本歴史地名大系 「下砥上村」の解説

下砥上村
しもとかみむら

[現在地名]宇都宮市下砥上町

北は上砥上村、南は下欠下しもかけした村、西は姿すがた川を挟んで上下欠下村。亀甲形に似た地形の平坦な村落。応永九年(一四〇二)四月一一日の宇都宮満綱寄進状写(寺社古状)砥上郷とみえ、興禅こうぜん寺法堂を新造する費用に充てるために七年間当郷の番料足一一貫文などを天山(宇都宮基綱)菩提料として寄進しているが、御頭の年は別の所から納めるとしている。近世初期は宇都宮藩領で、家中系図(奥平家文書)の逸見主膳正久の条に、慶長七年(一六〇二)より砥上村などで、一千石知行したとある。戸上とも書かれる。近世を通じて郷帳類では上下に分れず砥上村と記され、慶安郷帳では田方六二七石余・畑方二〇六石余、宇都宮藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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