戸上村(読み)とのうえむら

日本歴史地名大系 「戸上村」の解説

戸上村
とのうえむら

[現在地名]犬飼町大寒おおそう 戸上

長谷ながたに村の北西にある。西を北流する大野川は村内で北から南へと大きく曲流する。対岸田原たわら村。大永六年(一五二六)三月一一日の佐土原親忠・戸上親貞連署契状(佐土原文書)によれば、野津のつ院下村内の戸上二郎左衛門(親貞)居屋敷内の「水なしかわら畠」など割返地に対し、いい加減な改変をしないことが約束されている。当地は野津氏の庶家戸上氏の名字の地と考えられる。江戸時代を通じ臼杵藩領。慶長二年(一五九七)の野津院検地帳写(渡辺家文書)には戸上村が長谷村など四ヵ村分と一括された一冊が含まれ、村位は中。


戸上村
とのうえむら

[現在地名]竹田市戸上

おか城下から肥後に至る往還に沿い、岡城下から三里。菅生すごう台地東端に位置し、西は菅生村、南は新藤しんどう(現荻町)正保郷帳では大戸ねぎ郷に属し、田方六一石余・畑方一五二石余で、日損所と注記される。弘化物成帳では菅生組のうち、村位は上、免四ツ六分、田七八石余(七町三反余)・畑四二六石余(六五町一反余)・屋敷一〇石余(一町余)で、開田はほんのわずかで、開畑九石余(一八町二反余)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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