日本歴史地名大系 「下窪遺跡」の解説
下窪遺跡
したくぼいせき
調査によって、縄文早期から晩期にかけての多量の石器・土器、平安時代の竪穴住居跡(一軒)、近世土壙墓(五基)などが発見された。このうち平安時代の住居跡内からは比較的多量の土師器・須恵器が出土。そのなかで住居跡西北部床面から出土した須恵器内に付着物があった。赤外線テレビカメラにより、付着物から「自女 九九八十一 八 便」の文字が検出され、多賀城跡発見のものと同様の漆紙文書であることが判明した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報