下立田村（読み）しもたつだむら

日本歴史地名大系

下立田村
しもたつだむら

• 熊本県：熊本市
• 下立田村

[現在地名]熊本市黒髪（くろかみ）二丁目・同四―六丁目・同八丁目

立田山（一五一・六メートル）南面に位置し、東と南は宇留毛（うるげ）村、西は坪井（つぼい）村、西と北は室園（むろぞの）村に接する。天文四年（一五三五）の鹿子木親員知行目録（鹿子木文書）によれば、鹿子木東（かのこぎひがし）庄に「十七町　立田」とある。

「国誌」は「里俗立田本村ト云、山口ト云小村アリ」とする。慶長九年（一六〇四）九月の検地帳では田方一二町三反余・畠方七六町四反余、分米五五六石余で、畠方が多い。

下立田村
しもたつたむら

• 愛知県：海部郡
• 立田村
• 下立田村

東は松田（まつだ）村、南と西は木曾川を越えて勢州桑名藩領の油島（あぶらじま）村（現岐阜県）に対する。「徇行記」によれば永元年（一六二四）開墾で、概高五四六石余は一円蔵入地、田は一七町四反七畝余、畑は一二町二反四畝余。「寛文覚書」に戸数六七、人数三〇八とある。「徇行記」は「農屋ハ西ノ方堤通リニアリ、元ハ村中ニアリシカ、水災ヲイトヒ多ク堤上ヘ家ヲ徙シ来レリ、水郷ニテ村立アシク、小百姓ハカリニテ貧村ナリ、此村モ畔田多ク借船十五艘ホトアリ」とし、一向宗東派の養専（ようせん）寺を記す。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」