下聞(読み)カブン

デジタル大辞泉 「下聞」の意味・読み・例文・類語

か‐ぶん【下聞】

目下の者に物事をたずねること。下問かもん
「我何ぞ―を恥じん」〈浄・傾城酒呑童子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下聞」の意味・読み・例文・類語

した‐ぎき【下聞】

  1. 〘 名詞 〙 あらかじめ聞いておくこと。
    1. [初出の実例]「朋友(ともだち)先生令嬢を娶りたいに就いて下聴(シタギキ)に来たものを、聞かせない、と云ふも依怙地なり」(出典婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)

か‐ぶん【下聞】

  1. 〘 名詞 〙 目下の者にものをたずねること。下問。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「大家作家なりしかど聊も下問(カブン)を恥る事なき生質(むまれつき)なり」(出典:授業編(1783)九)

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