下問(読み)カモン

デジタル大辞泉 「下問」の意味・読み・例文・類語

か‐もん【下問】

[名](スル)
自分より身分年齢の低い者に対して物事を尋ねること。下聞かぶん
省内の事を種々いろいろ―されて」〈魯庵社会百面相
相手を敬って、その人の自分への質問をいう語。「国王から御下問がある」
[類語]問う尋ねる聞くはかただ問い質す聞き質す問い合わせる聞き合わせる質問する発問する借問しゃもんする試問する問い返す聞き返す聞き直す尋ね合わせる照会打診問い質疑設問諮問問答問題疑問押し問答水掛け論禅問答一問一答自問自答質疑応答

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精選版 日本国語大辞典 「下問」の意味・読み・例文・類語

か‐もん【下問】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目下の者に問い尋ねること。下聞(かぶん)
    1. [初出の実例]「時人以為不下問。能守文宣王之遺訓焉」(出典本朝文粋(1060頃)九・陪右親衛源将軍初読論語詩序〈源順〉)
    2. 「王政維新の其時に幕府から幕臣一般に三箇条の下問(カモン)を発し」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉一身一家経済の由来)
    3. [その他の文献]〔論語‐公冶長〕
  3. ある人が自分に質問することを、その人を高めていう。
    1. [初出の実例]「『君は中学か』下問を辱ふしたので僕は慇懃に『否(いえ)、育英学舎です』」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)

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普及版 字通 「下問」の読み・字形・画数・意味

【下問】かもん

目下の者にたずねる。〔論語、公冶長〕(孔文子は)にして學を好み、下問を恥ぢず。是(ここ)を以て之れをと謂ふなり。

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