下関河内村(読み)しもせきごうどむら

日本歴史地名大系 「下関河内村」の解説

下関河内村
しもせきごうどむら

[現在地名]矢祭町下関河内

小田川おだがわ村の南東久慈くじ川支流小田川(滝川)流域に開けた小盆地と山地に立地。水戸街道が通る。字喜三きさぶ中子なかご長沢ながさわ天神前てんじんまえ後原うしろはらおつ草上台くさうわだい表木上台おもてぎうわだいに縄文時代の遺跡がある。後原の遺跡は中期から後期にかけてのもので、昭和五四年(一九七九)に長軸が一・九メートルの複式炉が発見されている。長沢には中世の城館とみられる遺構もある。天文四年(一五三五)一一月二四日の和知直頼添状(八槻文書)に「をた川之内、おつけの草一間三貫文之所」とみえ、結城白川義綱から八槻やつき(現棚倉町)近津ちかつ大明神(現都々古別神社)に、中世には小田川のうちであった追ヶ草の地が寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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