下高岡村(読み)しもたかおかむら

日本歴史地名大系 「下高岡村」の解説

下高岡村
しもたかおかむら

[現在地名]三木町下高岡

鹿伏ししぶせ村の東に位置する。上高岡村とともに「和名抄高岡郷の遺称地。中央部を古代の官道南海道が通っていたと推定され、しら(二〇三メートル)西麓に三木郡郡衙が想定される。南部には四条しじようの字名が残り、条里が施行されていた。白山は古くからの修験の山で天狗伝説なども残り、一〇世紀頃には白山権現勧請されたと伝える。高野山の道範が建長元年(一二四九)許されて帰る時、八月七日に白峰しろみね(現坂出市)を発ち白山に至り、翌日に引田ひけた(現大川郡引田町)に向かっている。嘉元四年(一三〇六)の昭慶門院領目録案(竹内文平氏旧蔵文書)に讃岐公領のうちに高岡郷があり、当時は行邦が知行主であった。なお岡山県備前市妙圀寺蔵の康暦二年(一三八〇)一一月七日銘の鰐口に「高岡郷医王寺」とあり、願主は藤原光行であった。慶長二年(一五九七)に「高岡之郷」の荒興地のうち一〇〇石が安西与八郎に与えられている(「生駒近規判物」安西文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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