不寝番(読み)ねずばん

精選版 日本国語大辞典 「不寝番」の意味・読み・例文・類語

ねず‐ばん【不寝番】

〘名〙
今戸心中(1896)〈広津柳浪〉五「不寝番(ネズバン)の仲どん」
洒落本・青楼女庭訓(1823)春「若ひ者甚介、ねづばんの起介なんど鼻をそろへてきたりけるに」

ふしん‐ばん【不寝番】

〘名〙 一晩中眠らないで番をすること。また、その人。ねずのばん。
葉隠(1716頃)五「夜中は只不寝番ばかりを頼にて候処

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「不寝番」の意味・読み・例文・類語

ふしん‐ばん【不寝番】

一晩中、寝ないで番をすること。また、その人。寝ずの番。「不寝番で詰める」
[類語]夜番夜回り夜警寝ずの番

ねず‐ばん【寝番】

ねずのばん」に同じ。

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