世界ラリー選手権(読み)セカイラリーセンシュケン(その他表記)World Rally Championship; WRC

デジタル大辞泉 「世界ラリー選手権」の意味・読み・例文・類語

せかい‐ラリーせんしゅけん【世界ラリー選手権】

ダブリュー‐アール‐シー(WRC)

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共同通信ニュース用語解説 「世界ラリー選手権」の解説

世界ラリー選手権(WRC)

F1などと同じく国際自動車連盟(FIA)が統括する世界選手権シリーズの一つで、1973年に始まった。欧州を中心に各国を転戦する。サーキットではなく閉鎖した公道を、市販車を改造したマシンが走る。スペシャルステージ(SS)と呼ばれる競技区間でタイムアタックを繰り返し、その合計順位を競う。開催地によりコースの路面はさまざまで、砂利道などの未舗装路のほか雪道を走るラリーもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界ラリー選手権」の意味・わかりやすい解説

世界ラリー選手権
せかいラリーせんしゅけん
World Rally Championship; WRC

国際自動車連盟 FIAが統轄する自動車ラリーの世界選手権。1973年にマニュファクチャラー(製造者)の選手権として始まり,1979年にドライバー部門が加わった。スペシャルステージ SSと呼ばれる一般の通行を遮断したコースでタイムアタックし,SSの合計タイムが短い順に順位がつけられる。SSは公道だけではなく,林道雪面などさまざまな路面で実施される。WRCのマシンは 1997年から導入され,年間 2万5000台以上生産される市販乗用車を改造したワールドラリーカー(WRカー)が中心的な存在。ほかに,2500台以上生産される市販乗用車を元にしたグループAと改造が大幅に制限されているグループNがある。1600ccクラスのマシンで行なわれるジュニア世界ラリー選手権やグループNのマシンによるプロダクションカー世界ラリー選手権がある。

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知恵蔵 「世界ラリー選手権」の解説

世界ラリー選手権

FIA(国際自動車連盟)が主催し、世界各国で十数戦開催されるシリーズ。コースは一般公道を使うため、開催地によって舗装道路や未舗装道路、凍結した道路と多彩。サーキット・レースと並ぶモータースポーツ双璧であるラリーの、世界最高峰のシリーズ。1973年から開催されているが、ドライバーの事故死をきっかけに、87年からは5000台の生産を必要とする量産車による選手権となった。四輪駆動車が主流だが、市販車に近い車種のため、各国メーカーがファクトリーチームを送り込む大規模なシリーズになっている。各試合ごとの成績でドライバーズポイントと、車両を製造した自動車メーカーにマニュファクチャラーズポイントが与えられ、シリーズチャンピオンを争う。2004年にはレギュレーションも大幅に変更され、メキシコと日本(帯広)開催(第11戦「ラリー・ジャパン」)が加わり年間16戦へ拡大した。

(折山淑美 スポーツライター / 2007年)

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